PS4/PS5でBluetoothイヤホンを使う方法を知って、より快適なゲーム体験をしましょう。
PS4/PS5本体にはイヤホンジャックがありますが、Bluetoothイヤホンを使用することで、ケーブルの邪魔をせず、自由に動き回れます。
しかし、Bluetoothイヤホンを使うためには、Bluetoothトランスミッターが必要です。
この記事では、Bluetoothトランスミッターの選び方や、イヤホンとトランスミッターの接続方法、ペアリング方法、おすすめのトランスミッター6選などを詳しく解説します。
PS4/PS5はオーディオ非対応
PS4/PS5でBluetoothイヤホンを使うことはできません。Bluetooth接続可能なデバイスは「入力デバイス」に限られています。
Bluetoothはワイヤレス通信が無料かつ手軽なとても便利な通信方法で、音楽鑑賞にとっては特に嬉しい技術です。しかし、Bluetoothには様々な「プロファイル」と呼ばれる仕様があり、開発者は各BluetoothデバイスがBluetoothを使って何ができるかを決めることができます。
PS4/PS5がBluetooth非対応だと知っている方も多いかもしれませんが、その理由はこの「プロファイル」にあります。ゲームの音楽やボイスチャットの音声などに関係するBluetoothヘッドセットやBluetoothイヤホンは、PS4/PS5がサポートしているプロファイルと異なるため、そのままでは使うことができません。
ただし、PS4/PS5コントローラーやキーボードなどの「入力デバイス」はBluetooth接続が可能です。つまり、ゲームプレイ中にイヤホンで音楽を聴きたい場合は、イヤホンをPS4/PS5コントローラーに有線接続するか、イヤホンジャックを使ってイヤホンを直接PS4/PS5に接続する必要があります。
主な理由は音声遅延と電波干渉問題
PS4/PS5ではBluetoothイヤホンを使うことはできない、主な理由は「音声遅延」と「電波干渉問題」にあります。
Bluetooth通信はワイヤレス通信でありながら、音声データの転送に時間がかかるため、ゲームプレイ中にBluetoothイヤホンを使用すると、映像と音声のタイミングがずれてしまい、違和感が生じます。特にFPSゲームにおいては、音声に頼りながら立ち回ることが重要であり、遅延が大きいと敵に先手を打たれてしまう可能性があります。
さらに、Bluetooth通信は周囲の電波と干渉しあうため、PS4/PS5コントローラーとの接続に問題が生じることもあります。このため、Bluetoothイヤホンを使用する場合は、遅延が少なく、干渉が起こりにくいBluetoothトランスミッター&Bluetoothイヤホンを使用することが必要です。
PS4/PS5でBluetoothイヤホンを使用するための方法
PS4/PS5でBluetoothイヤホンを使用するためには、Bluetooth非対応のPS4/PS5にBluetoothオーディオの機能を追加する外付けデバイスであるBluetoothトランスミッターを接続する必要があります。
テレビやモニター、車内オーディオやスピーカー、Switchなどに搭載される3.5mmジャックやUSB、光デジタルなどにBluetoothトランスミッターを接続し、ペアリングするだけで簡単に使用することができます。
Bluetoothトランスミッター(送信機)とは?
Bluetoothトランスミッター(送信機)はBluetooth非対応の「音声データ持ちデバイス」に接続することでBluetooth送信機能を追加できる装置です。
具体的にはPS4/PS5やSwitch、テレビやモニターに接続し、Bluetoothイヤホンに音声データを飛ばすことができます。
Bluetoothレシーバー(受信機)とは異なり、BluetoothトランスミッターはBluetooth送信機能を追加するための装置であることに注意が必要です。BluetoothレシーバーはBluetoothを受信するための装置であり、スピーカーや車内オーディオなどに接続して使用します。
Bluetoothトランスミッターには、遅延の少ないコーデックに対応した製品や、複数のBluetoothデバイスを接続できる製品など、さまざまな種類があります。
適切な製品を選ぶことで、より快適なBluetoothオーディオ環境を構築することができます。
Bluetoothトランスミッター選び方
ここではBluetoothトランスミッター選び方についてご紹介します。この記事では
- 推奨コーデック
- バージョン:4.1以降が理想的
- PS4/PS5に対応したものを選ぶ
の3つについてフォーカスしご紹介します。
推奨コーデック
Bluetoothトランスミッターを選ぶ際に重要なのが「推奨コーデック」です。コーデックとは、音声データを圧縮する方式のことで、Bluetoothで音声を伝送する際には必要不可欠です。
ただし、BluetoothイヤホンとBluetoothトランスミッターが同じコーデックに対応していない場合、音声データを正しく伝送することができません。例えば、aptXに対応したBluetoothトランスミッターを購入しても、aptX非対応のBluetoothイヤホンと使用することはできません。
PS4/PS5での使用を考える場合、遅延が少なく、高音質で安定した接続が可能なaptX Low Latency(LL)やaptX Adaptiveに対応したBluetoothイヤホンとBluetoothトランスミッターがおすすめです。
最近では、遅延が大きいコーデックでも遅延を小さくする技術も開発されています。そのため、遅延が大きいコーデックに対応しているBluetoothイヤホン&Bluetoothトランスミッターでも、遅延を小さくできるものがあります。
バージョン:4.1以降が理想的
Bluetoothトランスミッター選び方の重要なポイントの一つに、バージョンがあります。Bluetoothバージョンが古いと、転送速度が遅くなり接続が不安定になることがあります。
一般的に、バージョン4.0以降に対応しているBluetoothトランスミッターが多いですが、その中でもバージョン4.1以降が最もオススメです。バージョン4.1以降は、自動再生接続やLTE、Bluetooth機器間での通信干渉抑制など高機能化が図られており、安定したワイヤレス通信が可能です。
また、バージョン5.0ではデータの転送速度が2倍になり、通信範囲も4倍になるなどの性能向上が見られます。ただし、現在はバージョン5.0に対応したBluetoothトランスミッターはあまり多くないため、バージョン4.1以降が理想的と言えます。
PS4/PS5に対応したものを選ぶ
PS4/PS5に対応しているBluetoothトランスミッターであるかも確認が必要です。例えば、『Avantree Oasis Plus』は、PS4/PS5に対応しているBluetoothトランスミッターです。
PS4/PS5に対応したBluetoothトランスミッターを使用することで、PS4/PS5からBluetoothイヤホンに音声データを飛ばすことができます。
さらに、Bluetoothトランスミッターには、マルチペアリング機能を持つものもあります。『Avantree Oasis Plus』は、2つのBluetoothイヤホンと同時接続ができるマルチペアリング機能を備えています。この機能を利用することで、複数のBluetoothイヤホンを同時に使用することができます。
PS4/PS5でBluetoothイヤホンを設定する手順
BluetoothイヤホンをPS4/PS5に接続する手順には以下の3つがあります。
- Bluetoothトランスミッターの接続方法
- イヤホンとトランスミッターのペアリング方法
- 快適なゲーム体験と注意点
Bluetoothトランスミッターの接続方法
まずはBluetoothトランスミッターをPS4/PS5に接続します。多くのBluetoothトランスミッターはUSB接続か光デジタル接続が必要です。
適切なケーブルを用意して接続してください。接続が完了するとBluetoothトランスミッターのLEDランプが点灯する場合があります。
イヤホンとトランスミッターのペアリング方法
次に、BluetoothイヤホンとBluetoothトランスミッターをペアリングします。イヤホンの電源をオンにし、ペアリングモードに入ります。
ペアリング方法はイヤホンの説明書を確認してください。Bluetoothトランスミッターも同様にペアリングモードに入ります。
こちらも説明書を参照してください。両方の機器がペアリングモードに入ったら、自動的に接続が開始されます。
快適なゲーム体験と注意点
接続が完了したら、Bluetoothイヤホンでゲームをプレイすることができます。快適なゲーム体験のためには、遅延を最小限に抑えることが大切です。
適切なBluetoothトランスミッターを選び、イヤホンとのペアリングを正しく行うことがポイントです。
また、Bluetooth接続はWi-Fiと同じ2.4GHz帯を使用しているため、周囲の電波状況によっては接続が不安定になることがあります。
そのため、Wi-Fiルーターやベビーモニターなどの2.4GHz帯を使用する機器と距離をとることをおすすめします。
PS4/PS5用Bluetoothトランスミッター(送信機)おすすめ6選
ここではPS4/PS5に最適なBluetoothトランスミッター(送信機)を6選ご紹介します。
XROUND XT01
XROUND XT01は、Bluetooth 5.0対応のワイヤレスオーディオトランスミッターです。低遅延技術を搭載しており、約30ミリ秒の遅延で音声を送信できます。また、SBC、AAC、aptX LLのコーデックに対応しており、高音質な音声を楽しめます。
充電式バッテリーを内蔵しており、最大約12時間の連続再生が可能です。さらに、USBオーディオ入力にも対応しているため、PCからの音声出力をトランスミッターに接続して利用することもできます。
BTA30(FiiO)
BTA30は、Bluetooth 5.0に対応し、最大50mの通信距離があります。aptX Low Latency(LL)に対応しており、ゲームプレイに必要な低遅延で音声を伝送できるため、快適なゲームプレイ体験ができます。
また、2台のBluetoothデバイスを同時に接続することもでき、スムーズな切り替えが可能です。
さらに、充電式バッテリーを搭載しており、最大8時間の連続使用が可能です。小型軽量で持ち運びにも便利で、PS4/PS5用Bluetoothトランスミッターとしておすすめの1つです。
Creative BT-W3
Creative BT-W3は、aptX Low Latency(LL)に対応していることが特徴的なBluetoothトランスミッターです。これにより、遅延を感じずに音声を楽しむことができます。また、USB-C充電と最大10時間のバッテリー寿命も魅力的なポイントです。
接続方法は簡単で、3.5mmオーディオジャックに接続するだけで使用できます。Creative BT-W3は、コンパクトで持ち運びにも便利なので、外出先でも利用することができます。Bluetoothイヤホンだけでなく、Bluetoothスピーカーなども接続可能なので、幅広い用途で活躍します。
TT-BA09 Pro
TT-BA09 ProはaptX LLとaptX HDに対応し、遅延を最小限に抑えた高音質な音声伝送が可能なBluetoothトランスミッターです。最大ペアリング数は2つで、低遅延モード(aptX LL)を使えば、ビデオゲームや映画などの遅延が気になる用途にも適しています。
また、ステレオミニジャック、光デジタル、RCAなどの入力に対応し、多彩な機器に接続することができます。さらに、USBポートも搭載しており、充電しながら使用することもできます。総合的に見て、高音質で低遅延なBluetoothトランスミッターを探している方におすすめです。
BT T100
「BT T100」は、Bluetooth 5.0に対応しており、最新のトランスミッターとしておすすめです。また、最大20時間の連続再生が可能なので、長時間のゲームプレイでも安心です。さらに、aptX LLコーデックに対応しており、遅延がほとんどない音声を楽しめます。
PS4/PS5に対応したBluetoothトランスミッターとして、高音質・高性能・長時間再生が求められる方にはぜひおすすめの一品です。
Anker Soundsync
Anker Soundsyncは、Bluetooth 5.0を採用し、最大66フィートの範囲内での安定した接続が可能です。また、同時接続機能を備えており、2台のイヤホンやスピーカーを同時に接続することができます。加えて、ハイレゾオーディオコーデック「aptX Low Latency」に対応しており、音声の遅延を最小限に抑えてスムーズな音声伝送が可能です。
Anker Soundsyncは、小型で軽量なので持ち運びにも便利です。また、充電により最大20時間の連続使用が可能です。
強力な機能と優れたバッテリー寿命を備えたAnker Soundsyncは、Bluetoothトランスミッターとしておすすめの一品です。
まとめ
今回はPS4/PS5でBluetoothイヤホンを使う方法について詳しく解説してきました。まずはBluetoothトランスミッターの選び方について紹介し、さらにおすすめの6選についても詳しく解説しました。その後はPS4/PS5にBluetoothイヤホンを設定する手順についても説明しました。
Bluetoothイヤホンを使うことで、ゲームプレイの自由度が高まり、より快適なプレイが可能となります。ただし、接続やペアリングの際には注意が必要です。適切なトランスミッターやイヤホンの選び方、設定方法をしっかり把握し、安定した接続を保つようにしましょう。