近年、PCのグラフィックスパワーが求められる場面が増えてきました。高解像度のゲーム、動画編集、3Dレンダリング…。そんな中、あなたのPCの性能を劇的に変える魔法のアイテム「外付けグラボ」、正式には「eGPU(外付けGPU BOX)」が注目されています。
これ一つで、普段のPCがまるで新しいマシンのように生まれ変わることも。しかし、種類や性能、価格帯はさまざま。初めての方でも迷わないよう、本記事ではeGPUの基本から、おすすめの10選までを詳しくご紹介します。あなたのPCライフをより快適にするための第一歩、ここから始めてみませんか?
そもそもeGPU(外付けGPU BOX)とは?
eGPU(外付けGPU BOX)とは、"External Graphics Processing Unit"の略で、グラフィックス処理能力を持つユニットを、外部デバイスとしてコンピュータに接続するものです。従来、GPUはマザーボード上やラップトップ内部に内蔵されていましたが、eGPUは外部に置かれ、通常、Thunderbolt 3やUSBなどの接続を介してPCと通信します。
eGPU(外付けGPU BOX)を外付けするメリット
eGPU(外付けGPU BOX)は、PCのグラフィックス処理能力を向上させる外部デバイスです。その導入メリットとして、PCのパフォーマンス向上やアップグレードの柔軟性が挙げられる一方、価格や移植性の低下などのデメリットも考慮が必要です。
購入時には、使用目的に応じてGeForceやNVIDIA RTXを選択したり、対応OSを確認することが大切です。また、サイズや中古品の選択も選び方のポイントとなります。eGPUの市場には多様なモデルがあり、自分のニーズに合った最適な製品を見つけることが、より快適なコンピュータ利用のカギとなります。
eGPU(外付けGPU BOX)を外付けするデメリット
eGPUの導入にはいくつかの考慮点があります。まず、eGPUは一般的に大きく、重いため、ラップトップの持ち運びに影響を与える可能性があります。次に、全てのPCやラップトップがeGPUをサポートしているわけではなく、特にThunderbolt 3接続を要求するeGPUは対応するポートを持つデバイスでのみ利用可能です。
また、高品質なeGPUボックスやグラフィックスカードの組み合わせはコストが高くなることもあります。さらに、内蔵GPUと比較して、eGPUは一部のケースでパフォーマンスが低下するリスクが存在します。
eGPU(外付けGPU BOX)の価格帯はいくら?
eGPU(外付けGPU BOX)は、その性能やブランド、新品・中古などの要因によって価格が大きく異なります。
カテゴリ | 特徴 | 価格帯 |
---|---|---|
基本モデル | エントリーレベルの性能。一般的なタスク向け。 | 10万円台 |
高性能モデル | ゲームや専門的な作業向け。高品質なグラフィックス。 | 20万円台~30万円超 |
単体ケース | GPUを別途購入して組み込むタイプ。 | 5万円台~10万円台 |
中古品 | 使用済み。新品よりも安価に入手可能。 | 価格帯は様々。新品の半額以下の場合も |
この表は、eGPUの価格帯の概要を示しています。実際の価格は、市場の動向やブランド、製品の状態などにより変動するため、購入前には必ず最新の情報を確認してください。
eGPU(外付けGPU BOX)の選び方
eGPU(外付けGPU BOX)の選び方は「使用目的」が鍵です。ゲームや動画編集、用途によって最適な選択が変わります。このセクションでは、ゲームをメインにする方のための外付けグラボ選びを解説します。あなたの求める高性能なグラフィックのためのガイドとして、ポイントを明確に伝えていきます。
使用目的を明確にしよう
外付けグラフィックボード、通称「外付けグラボ」の選び方は、その使用目的によって大きく異なります。高性能なグラフィックスを求めるのか、コストパフォーマンスを優先するのか、用途に合わせた選択が求められます。
ゲーム目的なら「GeForce(ジーフォース)」や「Radeon(レイディオン)」がおすすめ
出典:Amazon.com
ゲームを快適に楽しむためには、高いグラフィックス性能が求められます。特に最新のAAAタイトルなどは、詳細な描写やリアルタイムの光源処理を要求します。このような要求を満たすためには、NVIDIAの「GeForce」シリーズやAMDの「Radeon」シリーズが非常におすすめです。
「GeForce」はその高性能と安定したドライバサポートで、ゲーマーからの信頼が厚いブランドです。特にRTXシリーズは、リアルタイムレイトレーシング技術をサポートしており、非常にリアルなグラフィックスを実現します。
一方、「Radeon」も高性能なグラフィックスカードをラインナップしており、価格競争力の面で「GeForce」に対抗しています。特にRDNAアーキテクチャを採用した最新モデルはエネルギー効率が良く、高いパフォーマンスを発揮します。
クリエイターや動画編集目的なら「NVIDIA(エヌビディア) RTX」がおすすめ
出典:Amazon.com
クリエイターと動画編集者の皆さん、高品質のコンテンツ制作をサポートする外付けGPUは必須です。特に「NVIDIA RTX」シリーズは、リアルタイムレイトレーシングやAIに最適化された技術を搭載しており、快適な作業を保証します。4K動画編集や高度なグラフィックス制作でも、滑らかなパフォーマンスを発揮します。
Windows?Mac?対応OSを確認しよう
外付けGPUの選択に際して、対応するOSは大切な要素です。以下の表でWindowsとMacにおけるeGPUの対応の要点を確認しましょう。
対応OS | なぜ対応が重要か | eGPUの対応状況 | 注意点 |
---|---|---|---|
Windows | eGPUでの性能発揮にOSとの完璧な連携が必要。 | 多くがWindowsをサポート。ただし、バージョンやアップデートによって変動あり。 | 使用中のWindowsバージョンとの適合性を事前確認。 |
Mac | eGPUでの性能発揮にOSとの完璧な連携が必要。 | Appleがサポートを強化。しかし、特定ブランドやモデルに限定。 | Thunderboltポート対応のeGPUを選択推奨。 |
eGPUを購入の際は製品が対応するOSをしっかりと確認し、最適な選択を心掛けましょう。
初心者には扱いやすいUSB接続がおすすめ
出典:Amazon.com
eGPUの接続方法として、数多くのオプションが存在します。その中でも特に「USB接続」は、初心者や手軽に取り扱いたいと考える方に推奨される方法となっています。主な理由として、USB接続の普及度とその使い勝手の良さが挙げられます。
多くのデバイスはUSBポートを搭載しており、プラグアンドプレイの手軽さが魅力。これにより、多種多様な機器との幅広い互換性が実現されています。これは、特に技術的なバックグラウンドを持たない方々にとっては、大きな利点となります。
一方、Thunderbolt 3接続は、非常に高速でデータ転送が可能な接続方法として知られています。このため、性能を最大限に引き出したいというユーザーには適していますが、一般のユーザーが日常的にこの接続方法の恩恵を感じる機会は限られるでしょう。
好きなGPUを使いたいなら、ケースのみのモデルがおすすめ
出典:Amazon.com
eGPUは、様々なモデルやブランドが市場に出回っていますが、独自のGPUを組み込むことを希望するユーザーにとって、ケースのみのモデルが最適です。これにより、お気に入りのGPUを自由に選ぶことができ、パフォーマンスや特性に合わせたカスタマイズが可能となります。市場の平均的なケースのみのモデルの価格帯は、20,000円から50,000円程度となっています。
小型から大型まで適切な「サイズ」を確認しよう
eGPUのサイズ選びは、使用環境や収納スペースによって重要です。小型モデルは持ち運びが便利でデスクスペースを取りませんが、冷却性能や拡張性に制限が出ることがあります。
一方、大型モデルは高い冷却性能や拡張スロットを持つことが多いものの、設置場所を選ぶことが多くなります。市場には、15cm x 20cmのコンパクトサイズから、30cm x 40cmの大型サイズまで幅広く展開されています。
中古品には安くて掘り出し物もあり
eGPUの購入を検討する際、新品だけでなく中古品の市場もチェックすることをおすすめします。中古品ならば、新品価格の半額以下で高性能なモデルに出会うことも可能です。ただし、動作の確認や保証期間、外観のチェックは欠かせません。
中古市場では、10,000円から30,000円程度で良質なeGPUが見つかることがありますが、商品の詳細や評価をしっかりと確認することで、安心して購入を進められます。
eGPU(外付けGPU BOX)の人気おすすめ10選
Gigabyte AORUS GTX 1080 8GB RAM Gaming Box
Gigabyte AORUS GTX 1080 Gaming Boxは、高いグラフィックスパワーを手軽に享受したいゲーマーに絶対の推薦品。8GB RAMの搭載は、ゲームのロード時間を大幅に短縮し、よりスムーズなプレイを可能にします。価格帯は中〜高級で、高い性能を求めるプロユーザーやゲーマー向けです。標準的なeGPUよりもパワフルなこのモデルは、最新のAAAタイトルも快適に動作させることができます。
Gigabyte AORUS RTX 3080 ゲーミングボックス (REV2.0) eGPU
最新技術を結集したGigabyte AORUS RTX 3080 ゲーミングボックスは、ゲームだけでなく高度な映像編集や3Dモデリングにも対応。REV2.0では、以前のモデルに比べてさらなる安定性と高速性を誇ります。市場のトップクラスの性能を持つこのeGPUの価格は高めですが、その価格に見合ったパフォーマンスが得られます。
SPARKLE TBX-240FU Thunderbolt 3対応 グラフィックボード専用
SPARKLEのTBX-240FUは、Thunderbolt 3接続に対応し、瞬時のデータ転送が可能。特にグラフィックボードに特化しているため、ビジュアル重視の作業には最適です。中級ユーザーから上級ユーザー向けの価格帯となっており、コストパフォーマンスに優れています。また、独自の冷却技術により、長時間の作業でも安定した動作を保証します。
SONNET eGPU Breakaway Box 750
SONNETのeGPU Breakaway Box 750は、汎用性と拡張性を重視したモデル。様々なGPUとの互換性が高く、ユーザーのニーズに合わせたカスタマイズが可能です。価格は中級レベルで、初めてeGPUを導入するユーザーにも手が届きやすい範囲。静音設計と優れた冷却システムを備えており、快適な作業環境を提供します。
SPARKLE Thunderbolt 3 PCIE外付け BOX
高速なThunderbolt 3接続をサポートするSPARKLEのPCIE外付けBOXは、拡張カードの追加や交換を簡単に行うことができるのが特徴。価格帯は中〜高級で、ユーザーが求める拡張性をしっかりとサポート。このBOXを使用すれば、あらゆるPCIEカードを効率的に活用することができます。
AKiTiO Node Titan Thunderbolt 3対応
AKiTiO Node Titanは、Thunderbolt 3対応の外付けGPU BOXとして市場で高い評価を受けています。その強力なグラフィックスパワーは、プロフェッショナルな動画編集や3Dモデリング、高解像度のゲームプレイにおいて、その実力を存分に発揮します。また、コンパクトながらも優れた冷却性能を持ち、長時間の使用でも安定した動作を保つことができます。価格帯は中〜高級で、高い性能を求めるユーザーに特におすすめのモデルとなっています。
Razer Core X - Mercury White 外付けGPU(eGPU)BOX
RazerのCore Xは、洗練されたMercury Whiteのデザインと高性能を併せ持つeGPU BOXです。そのデザイン性は、ユーザーの作業環境をエレガントに彩ります。また、多彩なGPUとの互換性や強力なパワーサプライ機能を備えており、最新のゲームタイトルや映像編集作業もサクサクとこなせます。Razerの品質保証と、中級〜高級の価格帯が、プロフェッショナルなユーザーに特に適しています。
MSI グラフィックスボード GeForce RTX 4070
MSIのGeForce RTX 4070は、最新技術を搭載した高性能なグラフィックスボードです。リアルタイムレイトレーシングやAI技術のサポートにより、リアルな映像表現や高速なレンダリングが可能です。このボードのパフォーマンスは、特にゲームやVR、高度な映像編集において、その真価を発揮します。市場の中〜上位クラスの価格帯で、高いコストパフォーマンスを持っています。
PNY ピーエヌワイ GeForce RTX4090 24GB
PNYのGeForce RTX4090は、圧倒的な24GBのメモリを持つグラフィックスボードです。4K以上の超高解像度映像や、複雑な3Dモデリング、大量のデータを扱う映像編集にも、快適に対応します。その高性能は、プロフェッショナルなクリエイターやゲーマーにとって、最適な選択と言えるでしょう。価格は高級クラスとなっており、トップクラスのパフォーマンスを求めるユーザーに最適です。
MSI Radeon RX 6700 XT MECH 2X 12G VD7611
MSI Radeon RX 6700 XT MECH 2Xは、12GBのメモリを搭載し、高解像度ゲームや映像作業をサポートします。特に、動画編集や3Dレンダリングの速度が注目されており、効率的な作業が可能です。また、冷却技術にも優れており、長時間の作業でも安定した動作が維持されます。価格帯は中級クラスで、多岐にわたるニーズに応えるバランスの良いモデルとなっています。
まとめ
eGPUは、現代のコンピュータ利用者にとって欠かせないアイテムとなっています。本記事での情報を基に、自分のニーズに合った最適な製品を選ぶ手助けができたら幸いです。コンピュータの性能を最大限に引き出し、より快適なデジタルライフを楽しみましょう。